2018.3.11
東日本大震災から7年。未曾有の大災害を振り返る
2011年3月11日に発生した東日本大震災から7年が経ちます。
東日本を襲った地震と巨大津波により尊い命が多く失われました。
犠牲になられた方々やそのご遺族様に改めてお悔やみを申し上げます。
お亡くなりになった方の中には、強い使命感を持って救助活動や避難誘導の最中だった消防団員や消防職員もおられました。
7年という年月が経った今、復興が進み街も人々も未来へ向かって歩んでいる中、今なお避難所での生活が続いている方もおられます。
私たち1人ひとりにできることは大きくないかもしれませんが、少なからずできることはあります。
あの時、日本中に走った衝撃と凄惨な記憶を忘れないために、当時の記録を振り返り後世に伝えていくことです。
シグナルもこのことを忘れることなく微力ながら行動したいと考えています。
最後に改めまして、犠牲になられた方々やそのご遺族様にお悔やみを申し上げます。
昨年に掲載した仙台市消防局の取材記事の中から震災当時の様子に関する内容を抜粋し、再掲載いたします。
東日本大震災シグナルレポート―(平成29年4月公開記事より抜粋)
被害状況
平成23年3月11日に発生した東日本大震災が、東北地方を中心に多くの犠牲・被害を出したことは記憶に新しいところです。仙台市においても今までに経験のないM9.0の激震により、内陸部では丘陵地区等において地割れや地盤崩落による住宅等の被害が発生し、沿岸部では襲来した巨大津波によって多くの人々の命が奪われ、広範な浸水域と大量の瓦礫により消防活動は困難を極めました。
活動状況
鳴り止まない119番、瓦礫と海水に阻まれ現場まで到達できない状況に、無力感と焦燥感ばかりが募りました。そうした状況下においても、職員一人ひとりがそれぞれの立場で今自分にできることに全力で取り組みました。
また、津波被災地域では多くの住民が学校等の屋上に避難したため、航空隊による救助活動が展開されました。
緊急消防援助隊の活動
仙台市では宮城県に対して当日の15時30分に緊急消防援助隊を要請。仙台市への応援隊として神奈川、三重、島根、熊本の4県隊が駆けつけ、津波被災地域において検索活動が実施され、あわせてコンビナート地区の火災及び危険物漏洩など、特殊事案への対応も行われました。
また、航空部隊として東京消防庁、札幌市消防局、北九州市消防局の各消防ヘリコプターによる救助活動、情報収集活動も展開されました。