2018.1.15
メーカー発!こだわりの逸品NEWS【VOL.06】
CASIO G-SHOCK MUDMASTER
プロの要望、開発陣の信念、G-SHOCKとしての使命。
カシオが誇る先進の計時・計測技術を結集させた腕時計とは。
MUDMASTERは、ずばり災害発生時のレスキュー隊の使用を想定して開発された消防士のための腕時計であることをご存じだろうか。
家屋倒壊、土砂崩れ、河川氾濫、火災など、極限の状況下で生き抜くための強さに必要な腕時計について真剣に考え、その結果を製品開発にフィードバックした末に誕生したのがこのMUDMASTERシリーズなのだ。
防塵・防泥・耐震動構造。想像を超えるレベルの強さを求めて
過酷を極める災害現場は、精密機械に適した環境とはいいがたい。こうした悪条件を克服するために開発されたのがマッドレジスト構造。それは、ボタンとガードパーツがそれぞれピストンとシリンダーのような関係を持ち、すべてのボタン側面に内装した二重ガスケットが、外部からの異物侵入を未然に防ぐ。りゅうずには気密性の高いねじ込み式を採用し、ボタン同様にガスケットを内装。また、隙がないのは防塵・防泥構造だけではない。MUDMASTERの強さを支える耐振動構造は、モジュールの底面と側面にα-GEL®を内装し、振動による破損から時計を守る。数値でいえば最大20Gに対応する振動抑制効果で時計の誤作動や針落ちを防ぎ、重機使用時の振動に耐える。バンド取り付け部にもワッシャーを配し、振動によるビスの緩みを抑制。これらの強化構造は時計に採用するにはあまりにオーバースペックに見えるかもしれない。だが、過酷な環境のなか、ときに想定外の状況に見舞われる災害現場において、プロが本当に使える時計を作るという開発目標を実現する点では必然の結果だった。
方位、気圧/高度、温度計測が可能なトリプルセンサー搭載
火災現場で風向きを知るには手元の方位計が役立つ。通常、消火活動は風下から行われるが、山林火災は延焼スピードや方向が急激に変化するため現場での判断がものをいう。その点、MUDMASTERなら大型の秒針ですぐに方角を確認することができる。また、気圧計は天候予測に活用可能である。急激な気圧変化を知らせる機能も搭載し、天候悪化による二次災害を防ぐ備えとなる。そして、高度計は山岳地で救助活動を行う際の現場地形把握に役立つ。周囲の状況をいち早く察し、迅速かつ適切な行動の指針ともなる機能だ。
すべては消防士のために。強さを纏うあらたなカタチ
MUDMASTERのデザインは災害救助で活躍する特殊車両や工具をモチーフとし、現場が求める堅牢性、視認性、操作性、装着性といった真の実用性に応えるべく生み出されたものだ。そのなかで開発当初から変わらなかったアイデアがフロントボタン。もはやライト点灯という役割を超え、このプロダクトの個性を決定づけるアイデンティティにまで昇華している。もちろん細部へのこだわりにも妥協はない。どのアングルからでも見やすい大型時分針や立体インデックス、暗所での情報確認に役立つ蓄光処理やダブルLEDライト、ヘリが巻き上げる砂利からの損傷を防ぐサファイアガラス風防など、随所に文字板の視認性を高める工夫が施されている。試行錯誤しながらも世界中の消防の現場でヒアリングを重ね続け、到達した結果としての存在感。構造上も見た目にもパワフルなプロフェッショナルギア。MUDMASTERは消防士の腕で画然たる輝きを放つ。