2015.12.27
阪神・淡路大震災から20年。新たなステージへ羽ばたく不死鳥のように。-第44回救助大会-
今年で44回を迎える全国消防救助技術大会が、平成27年8月29日(土)に開催されました。この大会は、日頃鍛え抜いた救助技術を披露し、互いの知識や技術を交換することで、複雑多様化する災害現場に対応できる高度な救助技術と強じんな体力や精神力を養うことを目的として年に一度開催されています。
会場となったのは、1995年の阪神淡路大震災から20年が経過した神戸市。掲げられたスローガンは、神戸市が震災のことを決して忘れず、さまざまな取組みを行い、復興への歩みを進め、「新たなステージへ」向けて進みだしていることを表現しています。
平成16年の第33回大会以来11年ぶりに兵庫で開催された今大会は、「NEVER FORGET,GO FORWARD~新たなステージへ~」を大会スローガンに、全国の消防本部から選抜された約1,000名の救助隊員が集結し、陸上・水上計14種目の訓練と2種目の技術訓練を、安全・確実・迅速を基本に磨き抜かれた技が披露されました。会場は神戸学院大学ポートアイランドキャンパスで陸上の部が行われ、水上の部は神戸市立ポートアイランドスポーツセンターで実施されました。
神戸芸術工科大学が協力作成した大会シンボルマークは、神戸市消防局の救助隊の象徴として救助工作車のボディや救助服の腕章にデザインされている鷲(イーグル)と、震災からの復興の象徴としてなじみある不死鳥(フェニックス)をモチーフとしたキャラクターを中心に、救助服や訓練で使用するロープがあしらわれています。
会場内では、消防防災ヘリによる救助訓練や、消防艇による歓迎放水が行われ、大人気の車両展示コーナーや、楽しみながら防災を学ぶプログラムを掛け合わせた防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」も同時開催され、多くの来場客で賑わいました。