2018.10.26
「郷土愛」胸に、訓練の成果を競い合う第26回全国消防操法・富山大会
●日時:平成30年10月19日(金)
●会場:富山県広域消防防災センター特設会場
消防操法技術、日本一を目指して
2年に一度開催される「全国消防操法大会」が、平成30年10月19日、富山県広域消防防災センターにて開催されました。
この大会は、消防庁と日本消防協会との共催で開催されており、全国の消防団員の技術の向上と士気の高揚を図るとともに、消防活動の充実発展に寄与することを目的として開催されています。昭和43年の第1回大会以降、今大会で26回目となる歴史ある大会です。
出場する消防団は、全国各地の地区予選を勝ち抜いた選りすぐりの精鋭たち。それぞれ普段の生業を持ちながらも日々訓練を行っています。「地元を守る」精神のもと、日ごろの訓練の成果を発揮し、日本一をめざして競います。
当日は、雨の予報にも関わらず爽やかな快晴のなか、大会はスタート。操法大会とあわせ、会場では「地域を守る富山・消防防災展」「消防団交流富山物産展」も同時開催されており、消防団員が生産した物品や地元の特産品の展示販売、ならびに防災力強化のための装備品やウェアなどのアイテムを販売するブースが並び、消防団員のみならず、県内外から約1万人が訪れ、賑わいを見せていました。
48チーム、各県の代表が「技」を競いあう
地元、富山県の高岡市消防音楽隊の演奏に合わせて始まった開会式では、各都道府県の選手団がみごとな隊列で入場してきます。競技に先立ち、島根県益田市消防団の石田克久さんによる選手宣誓が終わり、いよいよ競技がスタートします。
今大会は、開催地である富山県の消防団2隊を含む、各都道府県代表48チーム、263人が出場。ポンプ車の部23チーム、小型ポンプの部25チームで消防操法の技術を競いました。消防操法は、防火水槽から給水した水を使い、3本で延長されたホース(1本の長さ20m・重さ7kg)で、コース前方に設置された「火点(標的)」に向かい放水し、捉えるまでの時間で競われます。また、チームの全体の規律や士気、各団員の行動の速さ、正確さも審査の対象となります。
機敏な動きでグラウンドを駆け巡り、正確なホース捌きや放水により火点が倒れると、仲間の団員や地元応援団、一般の観客席からは大きな歓声と拍手が上がっていました。
滞りなく進行していた大会でしたが、午後から天候が激変し、激しい雷雨となりました。後半に出場したチームには悪条件となりましたが、無事全チームの競技が終わり、参加者はレインウェアに身を包んでの閉会式となりました。
第26回全国消防操法富山大会 大会結果&最優秀選手
ポンプ車の部・優勝
栃木県 益子町消防団
【審査総合得点】 183.0点
【合計タイム】 112.78秒
※優勝チーム・益子町消防団の操法の様子を動画にてご紹介いたします。
ポンプ車の部・準優勝
富山県 砺波市消防団
【審査総合得点】 177.5点
【合計タイム】 114.28秒
茨城県 古河市消防団
【審査総合得点】 177.0点
【合計タイム】 111.80秒
鳥取県 米子市消防団
【審査総合得点】 174.5点
【合計タイム】 109.94秒
小型ポンプの部・優勝
滋賀県 日野町消防団
【審査総合得点】 91.0点
【タイム】 40.72秒
※優勝チーム・日野町消防団の操法の様子を動画にてご紹介いたします。
小型ポンプの部・準優勝
鹿児島県 長島町消防団
【審査総合得点】 89.5点
【タイム】 42.32秒
兵庫県 福崎町消防団
【審査総合得点】 89.0点
【タイム】 41.09秒
岐阜県 下呂市消防団
【審査総合得点】 88.5点
【タイム】 41.73秒
ポンプ車の部・優秀選手
指揮者…西田 軍治(鳥取県米子市消防団)
1番員…市原 誠(三重県桑名市消防団)
2番員…松田 慎治(富山県砺波市消防団)
3番員…川上 敬司(高知県いの町消防団)
4番員…鈴木 亮平(静岡県長泉町消防団)
小型ポンプの部・優秀選手
指揮者…宮内 也寸志(鹿児島県長島町消防団)
1番員…小牛尾 勇介(鹿児島県長島町消防団)
2番員…高山 正樹(東京都荻窪消防団)
3番員…牧 拓磨(新潟県長岡市消防団)
第26回全国消防操法富山大会・フォトギャラリー
競技中や会場の様子を撮影したフォトギャラリーです。
シグナルは、今大会の記念Tシャツ、消防グッズの販売によるブース出展をさせていただきました。ご来店いただいた皆さま、誠にありがとうございました。